あたご工房
天文と電子工作とコンピュータなどについて日々の出来事を書いています。
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仙台市天文台まつり
普段チェックしているアストロアーツのHPで仙台市天文台まつりにアストロアーツが出展するとの情報が載っていました。
仙台市天文台のHPで内容を確認してみると、企業が出展するのは初めてなのだそうです。
楽しそうなので家族を連れて行ってきました。
天文台まつりは昼のイベントと夜のイベントがあります。
まずは昼の部。
とりあえず展示物を見て廻りました。
とはいえ、何度も来ているので勝手知ったるものですが。
普段の展示にないものは大学のサークルの方たちによるワークショップ。
天文に関する小物を工作するブースです。
割と小さな子が多く、長男と次男は敬遠しましたが三男坊がやりたいということで、長男のサポートのもと「天文ゴマ」を作りました。
フィルムケースをつなげて、色々と紙やシールを貼っただけなのですが、回してみると...
青い地球と、その周りを満ち欠けしながら回る月が浮かび上がります。
おー、これは結構面白い。
続いて1.3mの「ひとみ望遠鏡」による白昼の星の観測です。
ターゲットは木星でした。
結構はっきりと木星の縞模様も見えました。
やるな、ひとみ望遠鏡。
高校生の時に金星の西方最大離角で月が割と近くにあった時、月を頼りに金星を肉眼で確認したことがあります。
科学部の連中が「見えた!」とか「どこ?」とかを教室のベランダでやっていたもので、他の生徒も「何だ何だ」と集まって大騒ぎになったのを思い出しました。
最後に企業のブースを見て廻りました。(写真撮り忘れました)
県内の企業さんも色々と出店していましたが、目指すは天文系企業です。
ケンコー・トキナーさんは小口径の「初心者向き」望遠鏡を展示していました。
高橋製作所さんも出展していて、初めてEM200を生で見ました。
結構でかいものだと感じました。搭載重量が確か16kgなのでLX80もこれくらいの大きさなのかな?
で、最後に一番のお目当てだったアストロアーツさんへ。
色々とソフトウェアを展示していました。
iStellarはタブレット機にインストールされたものをデモしていました。
星空ナビを持っているのですが、使い勝手はほぼ同じ。
画像も星空ナビより綺麗ですし、スタッフの方に聞いてみたところ恒星のデータも星空ナビよりかなり増えているそうです。
Advanced-GTのキャリブレーション時には導入する恒星が名前で表示されますが、一等星以外は殆ど知らない名前ばかりです。
英語の星図を購入したりしてみましたが、探すのがかなり手間です。
こういった時にiStellarならば導入しやすい星かどうか簡単に確認できます。
さて、このブースに来た一番の目的はソフトを見るためではありません。
本当の目的はコレ。
星ナビの前身である「SKY WATCHER」で販売していたトレーナーです。
フロントは12星座が星座絵とともに描かれています。
背中側にはSKY WATCHERのロゴが入っています。
これをスタッフの方に見せたかったのでした。
家を出る前に創刊号を確認してみました。
1983年。30年前!
ちょうど私が長男と同じ頃に創刊されたんですね〜。
天文雑誌と言えば「天ガ」こと「天文ガイド」ですが、中学生には難しい&堅い内容であまり読みませんでした。
SKY WATCHERはどちらかというと「天ガ」にはとっつきにくい小中高生やちょっと天文に興味を持ち始めた人などをメインターゲットにしたような内容でした。
ちょうど今回の天文台まつりのような雰囲気の、「あまり専門的じゃないけど星が好き」という感じがにじみ出ていました。
12星座Tシャツやトレーナーなどもその中の1つです。
とにかく、読んでいて無性に楽しい雑誌で、一気にハマったのでした。
創刊号の表紙がぼろぼろですが、単に保存状態が悪いということではなく、何度も読み返してこうなったものです。
定期購読するともらえるステッカーは今でも150SLに貼られています。
「星ナビ」となった今でも、「天ガ」とはちょっと違ったカジュアルっぽさがあり、SKY WATCHERの香りがします。
定期購読でもらった「星ナビ」ステッカーは「SKY WATCHER」の横に貼ろうと思っています。
ま、その前に鏡筒のメンテナンスをしないといけないですが。
長々と書いてしまいました。
こんな思い入れを持った人間が居ることをスタッフの方に伝えたかったのでした。
スタッフの方も写真を撮って、「編集の者に話します」と言ってくれました。
外に出てから少し惑星広場で過ごしました。
写っているのはひとみ望遠鏡のドームです。
以外に山が近いなぁという印象ですが、天文台付近は住宅街としてどんどん開発されています。
光害を避けてこの地に移転してきたはずですが、私の自宅周辺より明るい感じです。
さて、夜の部の前に一旦家に帰り、買い物や夕食を済ませて再度天文台へ〜。
夜の部のお目当ては、ひとみ望遠鏡...ではなくて「観察デッキ」。
ここには40cm反射やε180やら15cm屈折、15cm双眼鏡などなど欲しくても高くて買えないハイアマチュア〜セミプロ用機材がたくさんあります。
その見え味に興味がありました。
40cm反射と15cm屈折は焦点距離を生かして木星の観望でした。
40cm反射はシーイングの悪さもあり、意外と拍子抜けする感じでした。
星像は明るいのですが縞模様のコントラストがちょっとイマイチな感じ。
一方15cm屈折は、見る頃には気流が安定してきたこともあってか、星像が安定していてコントラストもはっきりしていました。
観察デッキの後にひとみ望遠鏡でも木星を見ましたが、この15cm屈折が一番見え味が良いように感じました。
この望遠鏡でのみコリメート撮影ができるとのことで、試しに撮ってみました。
はは、手持ちで1秒とかの露出になってしまうため流れちゃいます。
15cmの双眼鏡ではM42やすばるを見ました。
M42は観望会の最後に40cm反射でも見ましたが、見え味は15cm双眼でした。
40cm反射より視野が広いためか、羽を広げたような形もよく見えたように思います。
一方40cm反射ではトラペジウムが綺麗に見えていました。
●星雲星団を見るには双眼鏡が適している
●惑星観測にはFの大きな屈折が適している
●反射は口径を生かした暗い対象向き
とよく言われますが、改めてそう感じさせられました。
いずれにせよ、ウチの機材よりいずれも綺麗に見えたことは確かです。
ちなみに観望デッキの機材は天文台の講習を受けてライセンスを取得すると誰でも使うことができます。
今回は写真儀であるε180はお休みでしたが、使ってみたいな〜。
そんなこんなで、あっという間に観望会終了の21:30になりました。
いや〜ホント今日は充実した一日でした。
明日も天文台まつりがありますが、仕事が忙しくて休日出勤です。
トホホ。
↓押していただけると嬉しいです
仙台市天文台のHPで内容を確認してみると、企業が出展するのは初めてなのだそうです。
楽しそうなので家族を連れて行ってきました。
天文台まつりは昼のイベントと夜のイベントがあります。
まずは昼の部。
とりあえず展示物を見て廻りました。

とはいえ、何度も来ているので勝手知ったるものですが。
普段の展示にないものは大学のサークルの方たちによるワークショップ。
天文に関する小物を工作するブースです。
割と小さな子が多く、長男と次男は敬遠しましたが三男坊がやりたいということで、長男のサポートのもと「天文ゴマ」を作りました。
フィルムケースをつなげて、色々と紙やシールを貼っただけなのですが、回してみると...

青い地球と、その周りを満ち欠けしながら回る月が浮かび上がります。
おー、これは結構面白い。
続いて1.3mの「ひとみ望遠鏡」による白昼の星の観測です。
ターゲットは木星でした。

結構はっきりと木星の縞模様も見えました。
やるな、ひとみ望遠鏡。
高校生の時に金星の西方最大離角で月が割と近くにあった時、月を頼りに金星を肉眼で確認したことがあります。
科学部の連中が「見えた!」とか「どこ?」とかを教室のベランダでやっていたもので、他の生徒も「何だ何だ」と集まって大騒ぎになったのを思い出しました。
最後に企業のブースを見て廻りました。(写真撮り忘れました)
県内の企業さんも色々と出店していましたが、目指すは天文系企業です。
ケンコー・トキナーさんは小口径の「初心者向き」望遠鏡を展示していました。
高橋製作所さんも出展していて、初めてEM200を生で見ました。
結構でかいものだと感じました。搭載重量が確か16kgなのでLX80もこれくらいの大きさなのかな?
で、最後に一番のお目当てだったアストロアーツさんへ。
色々とソフトウェアを展示していました。
iStellarはタブレット機にインストールされたものをデモしていました。
星空ナビを持っているのですが、使い勝手はほぼ同じ。
画像も星空ナビより綺麗ですし、スタッフの方に聞いてみたところ恒星のデータも星空ナビよりかなり増えているそうです。
Advanced-GTのキャリブレーション時には導入する恒星が名前で表示されますが、一等星以外は殆ど知らない名前ばかりです。
英語の星図を購入したりしてみましたが、探すのがかなり手間です。
こういった時にiStellarならば導入しやすい星かどうか簡単に確認できます。
さて、このブースに来た一番の目的はソフトを見るためではありません。
本当の目的はコレ。

星ナビの前身である「SKY WATCHER」で販売していたトレーナーです。
フロントは12星座が星座絵とともに描かれています。
背中側にはSKY WATCHERのロゴが入っています。

これをスタッフの方に見せたかったのでした。
家を出る前に創刊号を確認してみました。

1983年。30年前!
ちょうど私が長男と同じ頃に創刊されたんですね〜。
天文雑誌と言えば「天ガ」こと「天文ガイド」ですが、中学生には難しい&堅い内容であまり読みませんでした。
SKY WATCHERはどちらかというと「天ガ」にはとっつきにくい小中高生やちょっと天文に興味を持ち始めた人などをメインターゲットにしたような内容でした。
ちょうど今回の天文台まつりのような雰囲気の、「あまり専門的じゃないけど星が好き」という感じがにじみ出ていました。
12星座Tシャツやトレーナーなどもその中の1つです。
とにかく、読んでいて無性に楽しい雑誌で、一気にハマったのでした。
創刊号の表紙がぼろぼろですが、単に保存状態が悪いということではなく、何度も読み返してこうなったものです。
定期購読するともらえるステッカーは今でも150SLに貼られています。
「星ナビ」となった今でも、「天ガ」とはちょっと違ったカジュアルっぽさがあり、SKY WATCHERの香りがします。
定期購読でもらった「星ナビ」ステッカーは「SKY WATCHER」の横に貼ろうと思っています。
ま、その前に鏡筒のメンテナンスをしないといけないですが。
長々と書いてしまいました。
こんな思い入れを持った人間が居ることをスタッフの方に伝えたかったのでした。
スタッフの方も写真を撮って、「編集の者に話します」と言ってくれました。
外に出てから少し惑星広場で過ごしました。
写っているのはひとみ望遠鏡のドームです。

以外に山が近いなぁという印象ですが、天文台付近は住宅街としてどんどん開発されています。
光害を避けてこの地に移転してきたはずですが、私の自宅周辺より明るい感じです。
さて、夜の部の前に一旦家に帰り、買い物や夕食を済ませて再度天文台へ〜。
夜の部のお目当ては、ひとみ望遠鏡...ではなくて「観察デッキ」。
ここには40cm反射やε180やら15cm屈折、15cm双眼鏡などなど欲しくても高くて買えないハイアマチュア〜セミプロ用機材がたくさんあります。
その見え味に興味がありました。

40cm反射と15cm屈折は焦点距離を生かして木星の観望でした。
40cm反射はシーイングの悪さもあり、意外と拍子抜けする感じでした。
星像は明るいのですが縞模様のコントラストがちょっとイマイチな感じ。
一方15cm屈折は、見る頃には気流が安定してきたこともあってか、星像が安定していてコントラストもはっきりしていました。
観察デッキの後にひとみ望遠鏡でも木星を見ましたが、この15cm屈折が一番見え味が良いように感じました。
この望遠鏡でのみコリメート撮影ができるとのことで、試しに撮ってみました。

はは、手持ちで1秒とかの露出になってしまうため流れちゃいます。
15cmの双眼鏡ではM42やすばるを見ました。
M42は観望会の最後に40cm反射でも見ましたが、見え味は15cm双眼でした。
40cm反射より視野が広いためか、羽を広げたような形もよく見えたように思います。
一方40cm反射ではトラペジウムが綺麗に見えていました。
●星雲星団を見るには双眼鏡が適している
●惑星観測にはFの大きな屈折が適している
●反射は口径を生かした暗い対象向き
とよく言われますが、改めてそう感じさせられました。
いずれにせよ、ウチの機材よりいずれも綺麗に見えたことは確かです。
ちなみに観望デッキの機材は天文台の講習を受けてライセンスを取得すると誰でも使うことができます。
今回は写真儀であるε180はお休みでしたが、使ってみたいな〜。
そんなこんなで、あっという間に観望会終了の21:30になりました。
いや〜ホント今日は充実した一日でした。
明日も天文台まつりがありますが、仕事が忙しくて休日出勤です。
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