あたご工房
天文と電子工作とコンピュータなどについて日々の出来事を書いています。
| ホーム |
強調処理の手順による違い
前回M42の画像でトーンジャンプが起こっていることを書きました。
その原因と対策です。
トーンジャンプが起こってしまう原因は画像処理ソフトにあります。
あたごはフリーソフトのGIMPを使っていますが、GIMPでは内部でRGBの各色を8bitデータとして画像を扱っています。
実際、人間の目にはこれくらいの階調があれば自然に見えるのですが、強調処理することで使われない階調が出てきます。
強調処理した画像のヒストグラムです。
強調した部分に隙間ができています。
これがトーンジャンプです。
M42の写真では、異なる露出の画像を加算平均しました。
そのヒストグラムです。
コンポジットにより多少隙間は埋まりましたが、まだグラフは乱れています。
強調処理にはトーンカーブを使用していますが、同じように強調してもヒストグラムは結構異なる形となります。
ということは同じ露出の複数の強調画像をコンポジットするとうまい具合にグラフの隙間を埋めてくれるのではないかと考えました。
ISO800の画像を10枚コンポジット×7、ISO400は16枚コンポジット×3枚となるようにRegimでコンポジットしなおして、それぞれの画像を強調処理&GIMP上で加算平均してみました。
こちらは前回の写真
星雲を取り巻くガス(分子雲?)が強調1枚コンポジット画像(長いので以下1枚画像とします)ではリング状になってますが、強調複数枚コンポジット画像(以下複数画像)ではちゃんとガス状に表現されています。
複数画像のヒストグラムです。
見事に隙間が埋まってくれています。
M42の拡大です。
これは1枚画像
こちらは複数画像
明らかに階調が滑らかになりました。
カメラのRAW画像の階調は14bitあるのですが、GIMPが下位6bitも階調情報を捨ててしまいます。
GIMPの3.0以降では内部処理を16bitで行えるようになるみたいです。
そうなれば強調処理してもヒストグラムが乱れることがなくなり、1枚画像でもなめらかな会長になると期待できます。
しかし、GIMP3.0のリリースはまだまだ先のようです。
GIMP開発版では対応しているようなので、GPSBabelをビルドした時のように、そのうちトライしてみようと思います。
それまでは、今回のテクニックで凌ぐしかないですね。
↓押していただけると嬉しいです。
その原因と対策です。
トーンジャンプが起こってしまう原因は画像処理ソフトにあります。
あたごはフリーソフトのGIMPを使っていますが、GIMPでは内部でRGBの各色を8bitデータとして画像を扱っています。
実際、人間の目にはこれくらいの階調があれば自然に見えるのですが、強調処理することで使われない階調が出てきます。
強調処理した画像のヒストグラムです。

強調した部分に隙間ができています。
これがトーンジャンプです。
M42の写真では、異なる露出の画像を加算平均しました。
そのヒストグラムです。

コンポジットにより多少隙間は埋まりましたが、まだグラフは乱れています。
強調処理にはトーンカーブを使用していますが、同じように強調してもヒストグラムは結構異なる形となります。
ということは同じ露出の複数の強調画像をコンポジットするとうまい具合にグラフの隙間を埋めてくれるのではないかと考えました。
ISO800の画像を10枚コンポジット×7、ISO400は16枚コンポジット×3枚となるようにRegimでコンポジットしなおして、それぞれの画像を強調処理&GIMP上で加算平均してみました。

こちらは前回の写真

星雲を取り巻くガス(分子雲?)が強調1枚コンポジット画像(長いので以下1枚画像とします)ではリング状になってますが、強調複数枚コンポジット画像(以下複数画像)ではちゃんとガス状に表現されています。
複数画像のヒストグラムです。

見事に隙間が埋まってくれています。
M42の拡大です。
これは1枚画像

こちらは複数画像

明らかに階調が滑らかになりました。
カメラのRAW画像の階調は14bitあるのですが、GIMPが下位6bitも階調情報を捨ててしまいます。
GIMPの3.0以降では内部処理を16bitで行えるようになるみたいです。
そうなれば強調処理してもヒストグラムが乱れることがなくなり、1枚画像でもなめらかな会長になると期待できます。
しかし、GIMP3.0のリリースはまだまだ先のようです。
GIMP開発版では対応しているようなので、GPSBabelをビルドした時のように、そのうちトライしてみようと思います。
それまでは、今回のテクニックで凌ぐしかないですね。
↓押していただけると嬉しいです。
- 関連記事
-
- EOS 6Dの動画をLynkeosに読み込ませる
- デジイチで木星撮影
- 強調処理の手順による違い
- M42リベンジ
- 1月の満月
tag : 天体写真,
コメント
コメントの投稿
トラックバック
| ホーム |