あたご工房
天文と電子工作とコンピュータなどについて日々の出来事を書いています。
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フラット光源修理
前回の画像処理で現在の機材での完成形に近づきつつありますが、フラット補正をしていませんでした。
実は撮影当日にフラットフレームの撮影をしようとしたところフラット光源が全く動作してくれませんでした。
フラット補正の効果を確認したいので、光源を修理します。
最初はバッテリの電圧が低かったのではないかという点を疑ってみました。
しかし、バッテリフル充電後でも点灯しません。
フラット光源パネルの裏側です。
次に疑われるのが配線の断線。
パネルの電源コードはこんなふうに挟み込んでいます。
この部分にテンションがかかって断線した可能性が疑われます。
一旦パネル内の有機ELシートを取り出します。
念のためこの時点で電源を接続してみます。
↑あれ?点灯しました。
電源基板と有機ELシートの導通を測ってみても問題ありません。
シートを取り出すことでコードに圧力がかからなくなってコード内の接触が良くなったのかもしれません。
そこでフレームに切り欠きを入れてコードを逃がすようにしてみました。
ノコギリでおおよその大きさに切り取って、ヤスリがけをしました。
シートを挟むとこんな感じです。
これなら問題なさそうと電源につないでみますがやはり点灯しません。
どこかの接触か?と思いパネル裏面を眺めていて気付きました。
裏板をフレームに固定する金具がモロ出しです。
ここがELシートの配線に触れてショートしている疑いがあります。
写真のようにセロテープで絶縁してみました。
結果は...
修理成功です。フレームに入れてもELシートが光ってます。
望遠鏡はドローチューブを撮影時に固定したままとしていましたので、フラットフレームを撮影してみました。
思いっきり青緑色ですね。
フラットを滑らかにするためにコンポジットしました。
色は何もいじっていないのですが、白黒です。
Regimが勝手に色情報を無くしてしまっているように思われます。
かなりの強調をかけてはいますが、意外に周辺減光はあるものですね。
このフラットフレームで気になる点が2つあります。
1つは周辺減光の割合がずれていること。
これは光軸がずれている(当てずっぽうですが斜鏡の調整不足?)ためと思われます。
今後コマコレクターを使おうと思った時に効果が半減してしまうので光軸は改めて調整しようと思います。
もう1点は画面下に写っているゴミのようなもの。
主鏡の中に写っている斜鏡のイメージに見えます。これ、ゴーストと思われます。
反射望遠鏡なのでゴーストが出るのはカメラ内のローパスフィルター位しか考えられません。
だとすると防ぎようがありません。
問題はその位置。フラット光源は精度はそれほどないにしても、ほぼ均等に光が出ているはず。
だとすると画像中央にゴーストが出てくれても良さそうなものです。
これも光軸(主鏡側?)のズレではないかと思われます。
さて、レーザーコリメータで合わせてこれなので、あとは実際の星空で追い込むしかないのですがどうやったらいいのだろう?
ちょっと調べてみる必要がありそうです。
↓押していただけると嬉しいです。
実は撮影当日にフラットフレームの撮影をしようとしたところフラット光源が全く動作してくれませんでした。
フラット補正の効果を確認したいので、光源を修理します。
最初はバッテリの電圧が低かったのではないかという点を疑ってみました。
しかし、バッテリフル充電後でも点灯しません。
フラット光源パネルの裏側です。

次に疑われるのが配線の断線。
パネルの電源コードはこんなふうに挟み込んでいます。
この部分にテンションがかかって断線した可能性が疑われます。

一旦パネル内の有機ELシートを取り出します。

念のためこの時点で電源を接続してみます。

↑あれ?点灯しました。
電源基板と有機ELシートの導通を測ってみても問題ありません。
シートを取り出すことでコードに圧力がかからなくなってコード内の接触が良くなったのかもしれません。
そこでフレームに切り欠きを入れてコードを逃がすようにしてみました。

ノコギリでおおよその大きさに切り取って、ヤスリがけをしました。
シートを挟むとこんな感じです。

これなら問題なさそうと電源につないでみますがやはり点灯しません。
どこかの接触か?と思いパネル裏面を眺めていて気付きました。

裏板をフレームに固定する金具がモロ出しです。
ここがELシートの配線に触れてショートしている疑いがあります。
写真のようにセロテープで絶縁してみました。
結果は...

修理成功です。フレームに入れてもELシートが光ってます。
望遠鏡はドローチューブを撮影時に固定したままとしていましたので、フラットフレームを撮影してみました。

思いっきり青緑色ですね。
フラットを滑らかにするためにコンポジットしました。

色は何もいじっていないのですが、白黒です。
Regimが勝手に色情報を無くしてしまっているように思われます。
かなりの強調をかけてはいますが、意外に周辺減光はあるものですね。
このフラットフレームで気になる点が2つあります。
1つは周辺減光の割合がずれていること。
これは光軸がずれている(当てずっぽうですが斜鏡の調整不足?)ためと思われます。
今後コマコレクターを使おうと思った時に効果が半減してしまうので光軸は改めて調整しようと思います。
もう1点は画面下に写っているゴミのようなもの。
主鏡の中に写っている斜鏡のイメージに見えます。これ、ゴーストと思われます。
反射望遠鏡なのでゴーストが出るのはカメラ内のローパスフィルター位しか考えられません。
だとすると防ぎようがありません。
問題はその位置。フラット光源は精度はそれほどないにしても、ほぼ均等に光が出ているはず。
だとすると画像中央にゴーストが出てくれても良さそうなものです。
これも光軸(主鏡側?)のズレではないかと思われます。
さて、レーザーコリメータで合わせてこれなので、あとは実際の星空で追い込むしかないのですがどうやったらいいのだろう?
ちょっと調べてみる必要がありそうです。
↓押していただけると嬉しいです。
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