あたご工房
天文と電子工作とコンピュータなどについて日々の出来事を書いています。
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150SLの斜鏡オフセット調整
斜鏡オフセット量について考察してからだいぶ時間が経ってしまいましたが、やっと実機の調整が出来ました。
前回の記事では斜鏡を主鏡光軸方向とドローチューブ反対側へどのくらい動かせばよいかを計算しました。
その結果、150SLの場合には1.64mmでした。
斜鏡をきちんと合わせるためには斜鏡表面にマークを打つ必要があります。
オフセットの図から斜鏡面上でのオフセット量は√1.642+1.642=2.32mmとなります。
斜鏡に合うように楕円をLibreOfficeのDrawで書きます。
このとき楕円中心を通る線、そして長径側の直線の中心から2mmと2.5mmのところにも線を引いておきます。
Drawの制約(設定?)のため0.5mm間隔でしか線が引けませんでした。
この線の中間が2.25mmなので、中間よりもやや外側に針で穴を開ければ良いことになります。
穴を開けてみました。
ん〜まぁまぁかな。
この紙を斜鏡にあてがってマジックで印をつけます。
って、あれぇ~?
サイズが全然合ってない。
型紙を作り直してやり直しました。
実は型紙を反対にして点を打ってしまったので除光液を綿棒に浸して消したのですが、消しきれませんでした。
まぁ、ごく中心部なので影響ないでしょう。
斜鏡をセルにはめます。
これで斜鏡側の準備はOK。
続いてスパイダの調整を行います。
以前と同様スパイダの中心から糸を垂らして調整します。
そのためには鏡筒がきちんと垂直になっている必要があります。
モノサシと水準器で鏡筒の各方向の水平を確認し、チラシなどを鏡筒の下に挟んで調整しました。
糸には縫い針を通して、糸の撚りの影響が少なくなるように、多めに折り返します。
針先が主鏡中心から1~2mm(80cm位離れたところから見ているのでこのくらいの精度が限界)となるようにスパイダ脚の長さを調整します。
150SLだともともと調整幅があまりないので、ドローチューブ反対側に一杯まで動かしました。
スパイダに斜鏡セルを取り付け、光軸調整アイピースで先ほど斜鏡につけたマークが中心になるように調整します。
↑分かりにくいですが、クロスのすぐ左にマークが見えてます。
この後は通常の光軸調整と同じ要領です。
斜鏡中心に主鏡中心が見えるように調整します。
最終的にはレーザーコリメーターで調整するので、この段階ではざっくりと合わせています。
レーザーコリメーターを使った調整では、主鏡中心にレーザーが当たるように斜鏡を調整します。
次に反射して戻ってきたレーザーがコリメータ中心に来るように主鏡側を調整します。
光軸調整後にフラットフレームを撮ってみました。
こちらはAPS-Cサイズカメラ(X2)
GIMPで強調してあります。
なんか右にずれちゃってる気がします。
こちらはフルサイズ機(6D)
APS-Cよりかは目立ちにくいですが、やはり右に寄ってますし、下方向にも寄り気味のようです。
ちょっと過補正だったようです。
そのうちオフセット及び光軸調整のやり方を観直して再調整しようと思います。
↓押していただけると嬉しいです。
前回の記事では斜鏡を主鏡光軸方向とドローチューブ反対側へどのくらい動かせばよいかを計算しました。
その結果、150SLの場合には1.64mmでした。
斜鏡をきちんと合わせるためには斜鏡表面にマークを打つ必要があります。

オフセットの図から斜鏡面上でのオフセット量は√1.642+1.642=2.32mmとなります。
斜鏡に合うように楕円をLibreOfficeのDrawで書きます。
このとき楕円中心を通る線、そして長径側の直線の中心から2mmと2.5mmのところにも線を引いておきます。

Drawの制約(設定?)のため0.5mm間隔でしか線が引けませんでした。
この線の中間が2.25mmなので、中間よりもやや外側に針で穴を開ければ良いことになります。

穴を開けてみました。

ん〜まぁまぁかな。
この紙を斜鏡にあてがってマジックで印をつけます。
って、あれぇ~?

サイズが全然合ってない。
型紙を作り直してやり直しました。

実は型紙を反対にして点を打ってしまったので除光液を綿棒に浸して消したのですが、消しきれませんでした。
まぁ、ごく中心部なので影響ないでしょう。
斜鏡をセルにはめます。

これで斜鏡側の準備はOK。
続いてスパイダの調整を行います。
以前と同様スパイダの中心から糸を垂らして調整します。
そのためには鏡筒がきちんと垂直になっている必要があります。
モノサシと水準器で鏡筒の各方向の水平を確認し、チラシなどを鏡筒の下に挟んで調整しました。

糸には縫い針を通して、糸の撚りの影響が少なくなるように、多めに折り返します。

針先が主鏡中心から1~2mm(80cm位離れたところから見ているのでこのくらいの精度が限界)となるようにスパイダ脚の長さを調整します。
150SLだともともと調整幅があまりないので、ドローチューブ反対側に一杯まで動かしました。
スパイダに斜鏡セルを取り付け、光軸調整アイピースで先ほど斜鏡につけたマークが中心になるように調整します。

↑分かりにくいですが、クロスのすぐ左にマークが見えてます。
この後は通常の光軸調整と同じ要領です。
斜鏡中心に主鏡中心が見えるように調整します。

最終的にはレーザーコリメーターで調整するので、この段階ではざっくりと合わせています。
レーザーコリメーターを使った調整では、主鏡中心にレーザーが当たるように斜鏡を調整します。
次に反射して戻ってきたレーザーがコリメータ中心に来るように主鏡側を調整します。

光軸調整後にフラットフレームを撮ってみました。
こちらはAPS-Cサイズカメラ(X2)

GIMPで強調してあります。
なんか右にずれちゃってる気がします。
こちらはフルサイズ機(6D)

APS-Cよりかは目立ちにくいですが、やはり右に寄ってますし、下方向にも寄り気味のようです。
ちょっと過補正だったようです。
そのうちオフセット及び光軸調整のやり方を観直して再調整しようと思います。
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