あたご工房
天文と電子工作とコンピュータなどについて日々の出来事を書いています。
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打ち水の効果
去年は冷夏でしたが、今年は暑い日が続いています。
あたごはなるべくエアコンを使わないようにしています。
とはいえ今年は猛暑なのでさすがに何らかの対策が必要です。
昔ながらの涼をとる方法の一つとして打ち水があります。
ところが、義父曰く「水を撒いてしまうとお湯になる(だから余計に暑くなる)」とのこと。
別に撒いた水に自分が浸かるわけではないし、気化熱で温度が下がるはずです。
義父の世迷い言かと思っていましたが、ネットで検索してみたところ
「アスファルトが水で濡れると黒くなるので余計に熱を吸収して暑くなる」という意見がありました。
これも「んなアホな」な事なんですが、自分の感覚とのズレは是非とも確認したいところです。
サーモグラフィーと温湿度計を拝借して確認です。
温湿度計に直射日光が当たらないようにして5分ほど温度に慣らします。
この時点で気温は34.6℃。結構な温度になってます。
サーモグラフィーでもほぼ同じ温度になってます。
さて、いよいよ打ち水をします。
周辺の道路まで散水しました。
シャワー散水しましたが、高い位置から散水したため温湿度計に水がかかってしまいました。
気温は一気に4℃近く下がりました。一方湿度は15%以上上がりました。
元々が低めの湿度だったのでちょうどいいくらいです。
サーモグラフィーでも温湿度計付近は同じ温度で、かつ路面温度も下がっているようです。
路面温度を計測してみます。
水に濡れている部分は44.7℃です。
一方、濡れていない部分は52.5℃です。打ち水で路面温度は8℃近く下がっています。
以上より打ち水によって路面温度は8℃下がり、それによって気温は4℃下がったことになります。
さて、オカルト理論「水に濡れると路面が黒くなるので余計に温度が上がる」を確認します。
水を撒いてすぐは水の温度のせいで路面温度が下がっているだけかもしれませんので、少し時間をおいて乾きかけの路面温度を計測します。
路面温度は気化熱によりオカルト理論の逆に数℃下がっています。
さて実際に打ち水をしたとしても直ぐに乾いてしまっては効果は一時的なものになります。
エアコンに当たりっぱなしだと汗を掻くのが下手になり、びしょびしょに汗をかいてしまうようになるそうです。
ビショビショになると汗が気化しにくくなって熱中症のリスクが高まるそうです。
良い汗のかき方はじっとり汗ばむ感じらしいです。
つまり打ち水も少しずつ散水するのが効果的と言えるでしょう。
連続で少しずつ散水するのにうってつけなのがミストシャワーです。
1mおきにノズルを取り付けました。
とりあえずの仮設置してみました。
ミストを出すと結構涼しい感じがします。
実際の効果を客観的に確認します。
ミストで濡れてしまうため温湿度計は使えません。
地面の温度を測定します。
散水前は34.6℃です。
散水すると3℃弱温度が下がりましたし、画像でも全体的に温度が下がっているのがわかります。
ということで、結論です。
・打ち水は効果がある。
・効果的な打ち水にはミストシャワーが良さそう。
東京オリンピックでも大々的に打ち水をするようで、「ビンボー臭い」とか「効果があるのか」とか批判的意見もあるようですが、古くからの日本人の知恵で効果的に温度を下げる事を示していけるといいですね。
↓押して頂けると嬉しいです
あたごはなるべくエアコンを使わないようにしています。
とはいえ今年は猛暑なのでさすがに何らかの対策が必要です。
昔ながらの涼をとる方法の一つとして打ち水があります。
ところが、義父曰く「水を撒いてしまうとお湯になる(だから余計に暑くなる)」とのこと。
別に撒いた水に自分が浸かるわけではないし、気化熱で温度が下がるはずです。
義父の世迷い言かと思っていましたが、ネットで検索してみたところ
「アスファルトが水で濡れると黒くなるので余計に熱を吸収して暑くなる」という意見がありました。
これも「んなアホな」な事なんですが、自分の感覚とのズレは是非とも確認したいところです。
サーモグラフィーと温湿度計を拝借して確認です。


温湿度計に直射日光が当たらないようにして5分ほど温度に慣らします。

この時点で気温は34.6℃。結構な温度になってます。

サーモグラフィーでもほぼ同じ温度になってます。

さて、いよいよ打ち水をします。
周辺の道路まで散水しました。
シャワー散水しましたが、高い位置から散水したため温湿度計に水がかかってしまいました。

気温は一気に4℃近く下がりました。一方湿度は15%以上上がりました。
元々が低めの湿度だったのでちょうどいいくらいです。

サーモグラフィーでも温湿度計付近は同じ温度で、かつ路面温度も下がっているようです。

路面温度を計測してみます。

水に濡れている部分は44.7℃です。

一方、濡れていない部分は52.5℃です。打ち水で路面温度は8℃近く下がっています。

以上より打ち水によって路面温度は8℃下がり、それによって気温は4℃下がったことになります。
さて、オカルト理論「水に濡れると路面が黒くなるので余計に温度が上がる」を確認します。
水を撒いてすぐは水の温度のせいで路面温度が下がっているだけかもしれませんので、少し時間をおいて乾きかけの路面温度を計測します。

路面温度は気化熱によりオカルト理論の逆に数℃下がっています。

さて実際に打ち水をしたとしても直ぐに乾いてしまっては効果は一時的なものになります。
エアコンに当たりっぱなしだと汗を掻くのが下手になり、びしょびしょに汗をかいてしまうようになるそうです。
ビショビショになると汗が気化しにくくなって熱中症のリスクが高まるそうです。
良い汗のかき方はじっとり汗ばむ感じらしいです。
つまり打ち水も少しずつ散水するのが効果的と言えるでしょう。
連続で少しずつ散水するのにうってつけなのがミストシャワーです。

1mおきにノズルを取り付けました。

とりあえずの仮設置してみました。

ミストを出すと結構涼しい感じがします。
実際の効果を客観的に確認します。
ミストで濡れてしまうため温湿度計は使えません。
地面の温度を測定します。

散水前は34.6℃です。

散水すると3℃弱温度が下がりましたし、画像でも全体的に温度が下がっているのがわかります。

ということで、結論です。
・打ち水は効果がある。
・効果的な打ち水にはミストシャワーが良さそう。
東京オリンピックでも大々的に打ち水をするようで、「ビンボー臭い」とか「効果があるのか」とか批判的意見もあるようですが、古くからの日本人の知恵で効果的に温度を下げる事を示していけるといいですね。
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