あたご工房
天文と電子工作とコンピュータなどについて日々の出来事を書いています。
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日食が終わり...
日食直前まで色々と作業していましたが、切羽詰まっていたので更新できていませんでした。 5/19には日食のリハーサルを行いました。

見ての通り、自宅の庭です。遠征不可です。
半年前から言い続けていたのに妻が休日希望を取らなかったため夜勤なのです。
半年前から言い続けていたのに...
さて、このリハーサルの時は各カメラの露出決定のみで、RV-85のオートガイド設定は出来ませんでした。 というのも、QCamを赤道儀に固定できなかったためです。 QCamはもともと足がついていましたが、必要ないので外してしまっています。

しかもカメラ自体が球形なので、どうやって固定するかしばし悩んだ後ホームセンターへ。
水道などに使う塩ビ管の継手を見つけました。QCamのスリーブをはめるのにちょうどいいサイズです。

この塩ビ管にステンレスの板をネジ止めします。
さらに、塩ビ管とは反対側に、カメラ雲台に固定するナットを接着します。
使えそうな接着剤は、ゼリー状瞬間とセメダインXですが、セメダインXを使うことにしました。
単に気分ですが。
QCamには前回作製した減光フィルターを取り付けるので、塩ビ管を少し広げる必要があります。
ドリルにヤスリのジョイントを付けて、延々とガリガリやってやっと差し込めるようになりました。
5/20に最終リハーサルをしました。
実はなかなか塩ビ管が削れずに昼頃になってやっとセットアップできました。
作製したQCam固定用塩ビ管はこんな感じです。
やっとガイドテストができそうです。
パソコンでオートガイドソフト(PHD Guiding)を起動し動作確認。
MacのBootcampでWindowsを動かしている関係でAlt+Print Screenのやり方が分かりません。
デジカメで画面を撮ったので見づらいかと思いますが、なかなかどうしてきれいに太陽が入っています。
オートガイドをテストしようとしたのですが、「ガイド星を選択しろ」と怒られてばかり。
ガイド星を選択するための枠が太陽よりずっと小さいため、太陽をガイド星として認識してくれません。
設定はこの日の宿題としました。
で、結局ブレインメニューの中に設定があることがわかり、オートガイドはぶっつけ本番となりました。
そして今日。機材のセットアップもあるので5時起きです。
セットアップもおおよそ順調に進みました。
しかし、太陽が低くフィルタを通すとQCamで検出できません。
やっとPHDGuidingの画面に出た時には食の直前で、キャリブレーション等をする余裕はありません。
オートガイドは諦め、半自動ガイドとしました。
でも、狙い通りPHDGuiding上では太陽像が太って、輝度の重心があまりブレないようです。
半自動ガイドでしたが、前々日の夜に極軸を合わせておいたのと、太陽はイメージが大きいことから数分毎に少し修正をする程度でした。
おかげさまで、無事日食の全行程を撮影できました。
これは食がほぼ最大の時のものです。
肉眼では「もしかして地球照が見えるかも」と思えるほど月の輪郭がイメージできたのですが、これだけ細くても太陽の光は強烈で、露出をオーバーにしても地球照は浮かび上がりませんでした。
さて、撮影自体は無事完遂できましたが、システムとしてはまだまだ改良の余地があります。
まず、DECステッピングモータの電流が大きすぎです。
たかだか3時間程度の撮影でしたが満充電(13.8V)だったバッテリが撮影終了後は12Vを割り込んでいました。
モーター自体も手で触れないくらい熱くなってしまいます。
おまけに、DECの制御量が大雑把過ぎで、仮にQCamの画像がもっと早くに取り込めていたとしても、オートガイドは失敗していたでしょう。
消費電力の低下と回転精度の向上が必要ですが、秋月キットのPICを自前のプログラムと入れ替える必要があるでしょう。
それと、QCamの固定もまだまだ甘そうです。撮影の途中で徐々に太陽イメージがPC画面上では移動していました。(一眼レフでは常に中央にあるのに)
ステンレス板が薄かったことや、太陽熱や気温上昇に伴う膨張、あるいは3時間で仰角は45°増しますが、それによる重心のズレなどでQCamの角度が変化したのではないかと思われます。
一般の、天体望遠鏡を持たない人にとって今回の金環日食はインパクトのあるイベントかと思いますが、天文ファンとしては6/6の金星日面経過の方が実は価値があったりします。
日食は約半年ごとに起きるイベントなのですが、金星の日面通過は約100年に1度の現象なのです。
次はこの金星の日面通過を目標に準備を進めたいと思います。
あ、その前に日食の画像処理が先か...

見ての通り、自宅の庭です。遠征不可です。
半年前から言い続けていたのに妻が休日希望を取らなかったため夜勤なのです。
半年前から言い続けていたのに...
さて、このリハーサルの時は各カメラの露出決定のみで、RV-85のオートガイド設定は出来ませんでした。 というのも、QCamを赤道儀に固定できなかったためです。 QCamはもともと足がついていましたが、必要ないので外してしまっています。

しかもカメラ自体が球形なので、どうやって固定するかしばし悩んだ後ホームセンターへ。
水道などに使う塩ビ管の継手を見つけました。QCamのスリーブをはめるのにちょうどいいサイズです。

この塩ビ管にステンレスの板をネジ止めします。
さらに、塩ビ管とは反対側に、カメラ雲台に固定するナットを接着します。
使えそうな接着剤は、ゼリー状瞬間とセメダインXですが、セメダインXを使うことにしました。
単に気分ですが。

QCamには前回作製した減光フィルターを取り付けるので、塩ビ管を少し広げる必要があります。
ドリルにヤスリのジョイントを付けて、延々とガリガリやってやっと差し込めるようになりました。

5/20に最終リハーサルをしました。
実はなかなか塩ビ管が削れずに昼頃になってやっとセットアップできました。

作製したQCam固定用塩ビ管はこんな感じです。

やっとガイドテストができそうです。
パソコンでオートガイドソフト(PHD Guiding)を起動し動作確認。

MacのBootcampでWindowsを動かしている関係でAlt+Print Screenのやり方が分かりません。
デジカメで画面を撮ったので見づらいかと思いますが、なかなかどうしてきれいに太陽が入っています。
オートガイドをテストしようとしたのですが、「ガイド星を選択しろ」と怒られてばかり。
ガイド星を選択するための枠が太陽よりずっと小さいため、太陽をガイド星として認識してくれません。
設定はこの日の宿題としました。
で、結局ブレインメニューの中に設定があることがわかり、オートガイドはぶっつけ本番となりました。
そして今日。機材のセットアップもあるので5時起きです。

セットアップもおおよそ順調に進みました。

しかし、太陽が低くフィルタを通すとQCamで検出できません。
やっとPHDGuidingの画面に出た時には食の直前で、キャリブレーション等をする余裕はありません。
オートガイドは諦め、半自動ガイドとしました。
でも、狙い通りPHDGuiding上では太陽像が太って、輝度の重心があまりブレないようです。

半自動ガイドでしたが、前々日の夜に極軸を合わせておいたのと、太陽はイメージが大きいことから数分毎に少し修正をする程度でした。
おかげさまで、無事日食の全行程を撮影できました。

これは食がほぼ最大の時のものです。
肉眼では「もしかして地球照が見えるかも」と思えるほど月の輪郭がイメージできたのですが、これだけ細くても太陽の光は強烈で、露出をオーバーにしても地球照は浮かび上がりませんでした。
さて、撮影自体は無事完遂できましたが、システムとしてはまだまだ改良の余地があります。
まず、DECステッピングモータの電流が大きすぎです。
たかだか3時間程度の撮影でしたが満充電(13.8V)だったバッテリが撮影終了後は12Vを割り込んでいました。
モーター自体も手で触れないくらい熱くなってしまいます。

おまけに、DECの制御量が大雑把過ぎで、仮にQCamの画像がもっと早くに取り込めていたとしても、オートガイドは失敗していたでしょう。
消費電力の低下と回転精度の向上が必要ですが、秋月キットのPICを自前のプログラムと入れ替える必要があるでしょう。
それと、QCamの固定もまだまだ甘そうです。撮影の途中で徐々に太陽イメージがPC画面上では移動していました。(一眼レフでは常に中央にあるのに)
ステンレス板が薄かったことや、太陽熱や気温上昇に伴う膨張、あるいは3時間で仰角は45°増しますが、それによる重心のズレなどでQCamの角度が変化したのではないかと思われます。
一般の、天体望遠鏡を持たない人にとって今回の金環日食はインパクトのあるイベントかと思いますが、天文ファンとしては6/6の金星日面経過の方が実は価値があったりします。
日食は約半年ごとに起きるイベントなのですが、金星の日面通過は約100年に1度の現象なのです。
次はこの金星の日面通過を目標に準備を進めたいと思います。
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