あたご工房
天文と電子工作とコンピュータなどについて日々の出来事を書いています。
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MythTV再セットアップ
MythTVサーバにしているUbuntuマシンが起動しなくなりました。
デバイスか何かの起動シーケンス中に先に進みません。
Ubuntu10.10で、サポートが終了していることもありLTSである12.04にアップグレードしました。
しかし、パッケージのアップグレードには失敗したようでMythTVを再セットアップする羽目になりました。
えーと、まずはMythTVのH/W&プログラム構成です。
結構複雑です。
CATV系はH/Wが結構複雑なのに対して、地デジ/BS系はS/Wが複雑です。
日本では無料放送に対してもスクランブルをかけている、音声・映像フォーマットが放送中にコロコロ変化するなど、変態フォーマットのためのようです。
詳しくはググってください。
さて、過去のセットアップメモとネットの情報から順番に作業していきます。
OSは新規インストールでなく、アップグレードしたので、設定ファイル系は残っていますので、その辺りの作業は省略されていますので、参考にされる方はご注意ください。
1.MythTVのインストール
これはパッケージの導入で完了。設定は後で行います。
パソコンからも設定しやすいようにMythWebもインストールしておきます。
2.カードリーダドライバのインストール
これもパッケージにて導入。pcsc-toolsとpcscdを選択。
3.PT2チューニングコマンド導入
PT2で選局を行う場合にはtuneコマンドというツールを使用します。
録画中はtumeコマンドを動かし続ける必要があります。このため、tuneをバックグラウンドプロセスとして起動したり、既に同一チューナーでtuneが動いている場合にはkillしたりするスクリプトを組んであります。
このあたり、改善されてほしいものです。(それとも最新のドライバだと大丈夫なのかな?)
さて、tuneコマンドをインストールするにはDTV関連アップローダというサイトからソースコードを持ってくる必用があるのですが、現在は諸々の事情により一切のファイルがダウンロード出来ない状況のようです。
以前にDLしてあったのがup0219.tar.gz(dvb-pt1-test)とup0470.zip(dvb_apps_0.91)なので、これで作業を進めます。
dvb_apps_0.91はmplayerで使用する周波数データ(channels.conf)を生成するs2scanというツールのために使用します。このデータは以前のものが使えるので今回はs2scanの作業は行いません。
up0219.tar.gz(元のファイル名はup0219.gzですが、中身はtar.gzなのでリネームするのが吉)を解凍します。
これでdvb-pt1-testというディレクトリが出来上がります。
コンパイルする際にdvb-pt1のソースが必要らしく、dvb-pt1-testにcdしてから
$hg clone http://bitbucket.org/hiranotaka/dvb-pt1/
とします。
尚、以前コンパイルした際には
・DTV_ISDB_TS_IDに関するエラーが出る→DTV_ISDBS_TS_IDの間違い
・BSと地上波でパラメータ個数が異なっていた→s2scanのソースを参考に修正
を行いました。diffは以下の様な感じです。
diff -urN pt1_tune_src/tune.c pt1_tune_src.mod/tune.c
--- pt1_tune_src/tune.c 2010-04-25 20:03:44.000000000 +0900
+++ pt1_tune_src.mod/tune.c 2011-01-08 00:34:09.261879739 +0900
@@ -109,16 +109,22 @@
prop[0].cmd = DTV_FREQUENCY;
prop[0].u.data = channel->frequency;
+ if (info.type == FE_QPSK) {
#if LINUX_VERSION_CODE >= KERNEL_VERSION(2,6,33)
- prop[1].cmd = DTV_ISDBS_TS_ID;
+ prop[1].cmd = DTV_ISDBS_TS_ID;
#else
- prop[1].cmd = DTV_ISDB_TS_ID;
+ prop[1].cmd = DTV_ISDB_TS_ID;
#endif
- prop[1].u.data = channel->ts_id;
- prop[2].cmd = DTV_TUNE;
-
+ prop[1].u.data = channel->ts_id;
+ prop[2].cmd = DTV_TUNE;
+ prop[2].u.data = 1;
+ props.num = 3;
+ } else {
+ prop[1].cmd = DTV_TUNE;
+ prop[1].u.data = 1;
+ props.num = 2;
+ }
props.props = prop;
- props.num = 3;
if ((ioctl(fd, FE_SET_PROPERTY, &props)) < 0) {
perror("ioctl FE_SET_PROPERTY");
改造版ではチャンネル一覧ファイルが必要です。
リモコンch 周波数ch チャンネル名称
というレコードになります。
makeするとtuneコマンドが出来上がるので、/usr/local/binにコピーしておきます。
4.fuse_b25の導入
最新(?)はバージョンが0.4系のようです。
こちらも少々古いですがアップローダからDLしてあったup0481.zip(fuse_b25-0.2.1)を使います。
いきなりconfigureしたところ
checking for FUSE... configure: error: Package requirements (fuse >= 2.8) were not met
と怒られました。fuse自体はデフォルトで2.8.6がインストール済みです。
libfuse-devをインストールしてみたところ上記エラーは取れましたが今度はlibpcscliteが無いと怒られました。
libpcsclite-devパッケージをインストール→configureが通りました。
あとはmake、sudo make installでインストール完了です。
起動時に実行されるように/etc/rc.localに
/usr/local/sbin/rendvr0
を記述しておきます。
5.AAC→mp3変換
さて、Ubuntuアップグレードに伴いMythTVが0.25になりました。
MythTVは0.24からffmpegを内蔵するようになったようで、AACも扱えそうです。
ただし、音声切り替わり(モノラル←→ステレオ)発生時にffmpegがおかしくなるようで、パッチ当てが必要になるとの事。
まず、とりあえずはパッチを当てずに試してみようと思います。
6.MythTV設定
MythTVインストール時にランチャーにMythTV Backend Setupというアイコンが追加されています。
これを起動して日本語を選択。各種設定をしました。
2〜3回は言語選択が出ていたのですが、そのうち通常のmythtv-setup画面になりました。
しかし、日本語を設定したつもりなのにメニューその他が全て英語...なんで?
↓押していただけると励みになります。
デバイスか何かの起動シーケンス中に先に進みません。
Ubuntu10.10で、サポートが終了していることもありLTSである12.04にアップグレードしました。
しかし、パッケージのアップグレードには失敗したようでMythTVを再セットアップする羽目になりました。
えーと、まずはMythTVのH/W&プログラム構成です。

結構複雑です。
CATV系はH/Wが結構複雑なのに対して、地デジ/BS系はS/Wが複雑です。
日本では無料放送に対してもスクランブルをかけている、音声・映像フォーマットが放送中にコロコロ変化するなど、変態フォーマットのためのようです。
詳しくはググってください。
さて、過去のセットアップメモとネットの情報から順番に作業していきます。
OSは新規インストールでなく、アップグレードしたので、設定ファイル系は残っていますので、その辺りの作業は省略されていますので、参考にされる方はご注意ください。
1.MythTVのインストール
これはパッケージの導入で完了。設定は後で行います。
パソコンからも設定しやすいようにMythWebもインストールしておきます。
2.カードリーダドライバのインストール
これもパッケージにて導入。pcsc-toolsとpcscdを選択。
3.PT2チューニングコマンド導入
PT2で選局を行う場合にはtuneコマンドというツールを使用します。
録画中はtumeコマンドを動かし続ける必要があります。このため、tuneをバックグラウンドプロセスとして起動したり、既に同一チューナーでtuneが動いている場合にはkillしたりするスクリプトを組んであります。
このあたり、改善されてほしいものです。(それとも最新のドライバだと大丈夫なのかな?)
さて、tuneコマンドをインストールするにはDTV関連アップローダというサイトからソースコードを持ってくる必用があるのですが、現在は諸々の事情により一切のファイルがダウンロード出来ない状況のようです。
以前にDLしてあったのがup0219.tar.gz(dvb-pt1-test)とup0470.zip(dvb_apps_0.91)なので、これで作業を進めます。
dvb_apps_0.91はmplayerで使用する周波数データ(channels.conf)を生成するs2scanというツールのために使用します。このデータは以前のものが使えるので今回はs2scanの作業は行いません。
up0219.tar.gz(元のファイル名はup0219.gzですが、中身はtar.gzなのでリネームするのが吉)を解凍します。
これでdvb-pt1-testというディレクトリが出来上がります。
コンパイルする際にdvb-pt1のソースが必要らしく、dvb-pt1-testにcdしてから
$hg clone http://bitbucket.org/hiranotaka/dvb-pt1/
とします。
尚、以前コンパイルした際には
・DTV_ISDB_TS_IDに関するエラーが出る→DTV_ISDBS_TS_IDの間違い
・BSと地上波でパラメータ個数が異なっていた→s2scanのソースを参考に修正
を行いました。diffは以下の様な感じです。
diff -urN pt1_tune_src/tune.c pt1_tune_src.mod/tune.c
--- pt1_tune_src/tune.c 2010-04-25 20:03:44.000000000 +0900
+++ pt1_tune_src.mod/tune.c 2011-01-08 00:34:09.261879739 +0900
@@ -109,16 +109,22 @@
prop[0].cmd = DTV_FREQUENCY;
prop[0].u.data = channel->frequency;
+ if (info.type == FE_QPSK) {
#if LINUX_VERSION_CODE >= KERNEL_VERSION(2,6,33)
- prop[1].cmd = DTV_ISDBS_TS_ID;
+ prop[1].cmd = DTV_ISDBS_TS_ID;
#else
- prop[1].cmd = DTV_ISDB_TS_ID;
+ prop[1].cmd = DTV_ISDB_TS_ID;
#endif
- prop[1].u.data = channel->ts_id;
- prop[2].cmd = DTV_TUNE;
-
+ prop[1].u.data = channel->ts_id;
+ prop[2].cmd = DTV_TUNE;
+ prop[2].u.data = 1;
+ props.num = 3;
+ } else {
+ prop[1].cmd = DTV_TUNE;
+ prop[1].u.data = 1;
+ props.num = 2;
+ }
props.props = prop;
- props.num = 3;
if ((ioctl(fd, FE_SET_PROPERTY, &props)) < 0) {
perror("ioctl FE_SET_PROPERTY");
改造版ではチャンネル一覧ファイルが必要です。
リモコンch 周波数ch チャンネル名称
というレコードになります。
makeするとtuneコマンドが出来上がるので、/usr/local/binにコピーしておきます。
4.fuse_b25の導入
最新(?)はバージョンが0.4系のようです。
こちらも少々古いですがアップローダからDLしてあったup0481.zip(fuse_b25-0.2.1)を使います。
いきなりconfigureしたところ
checking for FUSE... configure: error: Package requirements (fuse >= 2.8) were not met
と怒られました。fuse自体はデフォルトで2.8.6がインストール済みです。
libfuse-devをインストールしてみたところ上記エラーは取れましたが今度はlibpcscliteが無いと怒られました。
libpcsclite-devパッケージをインストール→configureが通りました。
あとはmake、sudo make installでインストール完了です。
起動時に実行されるように/etc/rc.localに
/usr/local/sbin/rendvr0
を記述しておきます。
5.AAC→mp3変換
さて、Ubuntuアップグレードに伴いMythTVが0.25になりました。
MythTVは0.24からffmpegを内蔵するようになったようで、AACも扱えそうです。
ただし、音声切り替わり(モノラル←→ステレオ)発生時にffmpegがおかしくなるようで、パッチ当てが必要になるとの事。
まず、とりあえずはパッチを当てずに試してみようと思います。
6.MythTV設定
MythTVインストール時にランチャーにMythTV Backend Setupというアイコンが追加されています。
これを起動して日本語を選択。各種設定をしました。
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しかし、日本語を設定したつもりなのにメニューその他が全て英語...なんで?
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