あたご工房
天文と電子工作とコンピュータなどについて日々の出来事を書いています。
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秋月 簡易線量モニタキット
シリカゲルの復活で書いたように秋月の線量計キットを買ったので、作成してみました。
シンチレータで高感度化を狙います。
シンチレータはピタガラスという紫外線で硬化する接着剤で貼り付けるといいらしいということで、部材を揃えました。
まずは、紫外線LEDです。
一番安い「紫(紫外線)LED5mm OSSV5111A」というものを購入しました。
ピタガラスをPINフォトダイオードにたらしてシンチレータを乗せて洗濯バサミで挟みました。
ピタガラスはとてもサラサラしていて、洗濯バサミで挟まないとシンチレータがズレてしまいます。
さて、紫外線LEDにあてます。
紫外線LEDなら数分で硬化するとのことで、爪楊枝で触ってみると...
全然固まっていません。まるっきり元のままサラサラです。
LEDのパワーが足りないのかと電圧を上げたりLEDを2つに増やして一晩置いたのですが、ダメです。
「安物買いの銭失い」という言葉が巡っていきます。
紫LED(紫外線)という品名だったので「紫外線も(若干)出てるよ」ってことなのかもしれません。
差額の150円をケチったばかりに手間が増えます。
次の日窓際に丸一日置いたのですが、ひどい曇天で多少の粘り気は出たのですが、少し力がかかるとズレてしまいます。
ちゃんとくっついていませんが、なんか面倒くさくなって白テープと自己融着テープで巻いてしまいました。
基板を組み立てて、動作確認しました。
マントルの有無で有意に検出数が変化するのでうまく動いているようです。
何度もテストしていて電源SWが無いと不便なので、電池スナップに繋がっているコードの途中にスライドスイッチを入れました。
ところが、こんな風に線を引き回したりするとノイズが発生するのか、放射線検出閾値電圧(SW1を押すと表示される電圧)が上がってしまい、相対的に感度が低下してしまいます。
色々やっていると、グランドを触りながら電源を投入すると電圧が低くなりました。
そこで、スライドスイッチのフレームにグランド線をハンダ付けしてみました。
この辺でケースに入れてみようかと思いましたが、秋月のキット構成のままではケースに入れるのが大変なのでLCD部分をコードで離しました。
しかし、案の定またまたしきい値電圧が上昇しました。
ノイズの影響を抑えるためにはシールドがいいようですし、キットにもビニール袋などで基板を絶縁した状態でアルミホイルを巻くなどしてシールドするようにと書かれています。
しかし、単純にアルミホイルでくるむと余計に電圧が高くなってしまいます。
ネット上でも同様の事象が報告されています。
ここでふとシールドをグランドにつないだらどうだろうと思い、ホイルにグランド線を接触させてみました。
ちなみにSW1で検出しきい値電圧表示などを切り替えられるのですが、結構頻繁に使うためプッシュスイッチを追加しています。
元々SW1は引き出して使うことも考慮しているようで、基板にSW1を引き出すためのパターンが用意されています。
さて、シールドをグランドにつないだ効果は...
\(^o^)/
成功です。裸のままの時よりも電圧が低いです。(裸の時は約1.0Vでした)
検出感度も上がったようですし、スイッチをいじったりしても誤検出となりません。
何回かテストしてみて閾値は0.5V以下になればベストのように思います。
ホイルにくるんだ状態ではケース内に固定するのが面倒そうなので、基板だけ小さめのケースに入れて銅箔テープでケースをシールドし、それを大きめのケースに入れる構成(名付けてマトリョーシカ作戦)とします。
まず、基板を収納するケースですが、秋月のアクリルケースを使いました。
ごくフツーのケーシングです。
あ、10mmのスペーサーを使いましたが、そうすると電解コンデンサがぶつかってしまうので、コンデンサの頭も突き出るように穴を開けてます。
トランジスタも引っかかるので倒してます。
さらにはPICも蓋に当たってしまうのですが、テキトーに蓋はテープで止めました。
ただし、あまり強く蓋をPICに押し当てると電源投入時にSW1が押されていると誤認識してしまいます。
ゆるめに蓋をするか、思い切ってスペーサ入れないなどしてみてください。
ケースに銅箔テープを貼り付けていきグランド線を接続します。
この時点で動作チェックして、問題無さそうです。
外側のケースも加工して、SW、LCD等を組み込みます。
シールドしたケースは両面テープで貼り付けました。
LCDコネクタが意外に高さを食うため結構大きめのケースとなりました。
完成です。
計測値は市の発表値とほぼ同じなので、係数はそのままにしておきます。
ただ、他の人の製作記事だとシンチレータなしにもかかわらずウチよりも感度がありそう。
まだ感度アップにつながる何かがあるのかもしれませんが、まぁ気が向いたらやりましょう。
シンチレータで高感度化を狙います。
シンチレータはピタガラスという紫外線で硬化する接着剤で貼り付けるといいらしいということで、部材を揃えました。

まずは、紫外線LEDです。
一番安い「紫(紫外線)LED5mm OSSV5111A」というものを購入しました。
ピタガラスをPINフォトダイオードにたらしてシンチレータを乗せて洗濯バサミで挟みました。
ピタガラスはとてもサラサラしていて、洗濯バサミで挟まないとシンチレータがズレてしまいます。
さて、紫外線LEDにあてます。

紫外線LEDなら数分で硬化するとのことで、爪楊枝で触ってみると...

全然固まっていません。まるっきり元のままサラサラです。
LEDのパワーが足りないのかと電圧を上げたりLEDを2つに増やして一晩置いたのですが、ダメです。
「安物買いの銭失い」という言葉が巡っていきます。
紫LED(紫外線)という品名だったので「紫外線も(若干)出てるよ」ってことなのかもしれません。
差額の150円をケチったばかりに手間が増えます。
次の日窓際に丸一日置いたのですが、ひどい曇天で多少の粘り気は出たのですが、少し力がかかるとズレてしまいます。
ちゃんとくっついていませんが、なんか面倒くさくなって白テープと自己融着テープで巻いてしまいました。

基板を組み立てて、動作確認しました。
マントルの有無で有意に検出数が変化するのでうまく動いているようです。
何度もテストしていて電源SWが無いと不便なので、電池スナップに繋がっているコードの途中にスライドスイッチを入れました。

ところが、こんな風に線を引き回したりするとノイズが発生するのか、放射線検出閾値電圧(SW1を押すと表示される電圧)が上がってしまい、相対的に感度が低下してしまいます。
色々やっていると、グランドを触りながら電源を投入すると電圧が低くなりました。
そこで、スライドスイッチのフレームにグランド線をハンダ付けしてみました。
この辺でケースに入れてみようかと思いましたが、秋月のキット構成のままではケースに入れるのが大変なのでLCD部分をコードで離しました。
しかし、案の定またまたしきい値電圧が上昇しました。
ノイズの影響を抑えるためにはシールドがいいようですし、キットにもビニール袋などで基板を絶縁した状態でアルミホイルを巻くなどしてシールドするようにと書かれています。
しかし、単純にアルミホイルでくるむと余計に電圧が高くなってしまいます。
ネット上でも同様の事象が報告されています。

ここでふとシールドをグランドにつないだらどうだろうと思い、ホイルにグランド線を接触させてみました。

ちなみにSW1で検出しきい値電圧表示などを切り替えられるのですが、結構頻繁に使うためプッシュスイッチを追加しています。
元々SW1は引き出して使うことも考慮しているようで、基板にSW1を引き出すためのパターンが用意されています。
さて、シールドをグランドにつないだ効果は...

\(^o^)/
成功です。裸のままの時よりも電圧が低いです。(裸の時は約1.0Vでした)
検出感度も上がったようですし、スイッチをいじったりしても誤検出となりません。
何回かテストしてみて閾値は0.5V以下になればベストのように思います。
ホイルにくるんだ状態ではケース内に固定するのが面倒そうなので、基板だけ小さめのケースに入れて銅箔テープでケースをシールドし、それを大きめのケースに入れる構成(名付けてマトリョーシカ作戦)とします。
まず、基板を収納するケースですが、秋月のアクリルケースを使いました。

ごくフツーのケーシングです。
あ、10mmのスペーサーを使いましたが、そうすると電解コンデンサがぶつかってしまうので、コンデンサの頭も突き出るように穴を開けてます。
トランジスタも引っかかるので倒してます。
さらにはPICも蓋に当たってしまうのですが、テキトーに蓋はテープで止めました。
ただし、あまり強く蓋をPICに押し当てると電源投入時にSW1が押されていると誤認識してしまいます。
ゆるめに蓋をするか、思い切ってスペーサ入れないなどしてみてください。
ケースに銅箔テープを貼り付けていきグランド線を接続します。

この時点で動作チェックして、問題無さそうです。

外側のケースも加工して、SW、LCD等を組み込みます。

シールドしたケースは両面テープで貼り付けました。
LCDコネクタが意外に高さを食うため結構大きめのケースとなりました。

完成です。
計測値は市の発表値とほぼ同じなので、係数はそのままにしておきます。
ただ、他の人の製作記事だとシンチレータなしにもかかわらずウチよりも感度がありそう。
まだ感度アップにつながる何かがあるのかもしれませんが、まぁ気が向いたらやりましょう。
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